■ワンピースがキツイ時、脇出しのお直しがイイという話。
昔買ったワンピース。柄も形も気に入っているけど、着れなくなってしまったもの、ありませんか?
また痩せたら着れるって思っているワンピース。。。
でも、その「痩せたら」って条件付きで持ち続けているワンピースは、一体いつ着れるのでしょうか?
写真のワンピースは、私の個人所有のものです。
柄が気に入って購入したものだけど、歳とともに体型も変わり、着れなくなってしまいました。
着るのはできるんです。両腕を伸ばして、上からするっと手を通せば着れます。腰回りや肩がちょっときつくて、両腕を前に伸ばすと、背中の縫い目部分が引きちぎれそう。残念な事に、一人で脱げない・・・・。腕や肩や背中がひっかかって、ワンピースを脱げません。誰かに手伝ってもらわないと・・・・とほほ。。。
そんなわけで、ワンピースの「脇出し」のお直しをして、自分で脱ぎ着できて、窮屈な思いをしないで着れるものにお直しする事にしました。
「マチを入れる」というお直し方法。
腕グリの脇の下部分を少し広くして、脇から袖の下部分に三角のマチを入れます。両脇から裾にかけて、黒い布でマチを入れる事で、胴回りや裾周りのサイズを出します。
出来上がりがこちら。
なんか、もともとこんなデザインだったような仕上がりです!これなら、お直しした感じもなく、着れるものになって、私は大満足です!!
正直、「ワンピースの脇出し」なんて、できると思っていませんでした、私。きっと「直した」って感じがすごく出てしまうのでは?と思ってました。そんな事ないんですね!別布を足してサイズ出しするお直し方法ですが、色や布の素材を吟味すれば、とても自然な仕上がりです。
すごい!すごいです!!感動です!
さて、こちらのワンピース。これも、私の個人所有のワンピースです。
着れないワンピース、たくさん持っているんですよ、私。「痩せたら着れる」と思ってるから。。。でも、その「痩せたら」っていつなんだろう?
これも体型の変化で、腰回りがきつくなってしまいました。二の腕も、年齢とともに太くなるし、やっぱり窮屈なもの。
先ほどのワンピースと同じで、着る事はできるんです。両腕を伸ばして、上からするっと着れるのです。でも、肩がきつかったり、お腹がぽこっとしてしまったり、とにかく見た目がきつそうです。そして、一人で脱ぐ事ができないっていう・・・とっても困ってしまったワンピース。
これも、「脇にマチを入れて、サイズ出し」するというお直し方法をお願いする事にしました。
同じ柄の生地を探してくる事は不可能なので、悩みましたよ。。今回も!柄の中の1色を選んで、似た様な生地感のものを探してきました。紺色で、若干光沢感のある柔らかくふわっと揺れる感じの生地です。
この生地を持って、お直ししてもらう事に。
じゃーーーーん!!!出来上がりがこちら!
なんでしょう?この違和感なく幅だしできてしまっている仕上がりって!!!
ただ別布で脇巾出ししたのでは、「お直し感」が出てしまうので、脇のしたにタックをいれて、腰のところにリボンをつけました。
このリボンがポイントですね!
ここがアクセントとなり、こういうデザインだったかのようです。このデザインだと、例えば妊婦さんにはとても良いのではないでしょうか?どんどん大きくなるお腹や出産後には元に戻るという、腰回りのサイズが大きく変わるので、リボンでサイズ調整出来るのはありがたいはずです。
私が妊婦だった時に、このワンピース欲しかった!
今は歳とともに、体型が大きくなってしまったので、その体型カバーも含めてありがたいデザインです。
ああ、感動!!
体型変化で「もう着れなくなったから処分する」ではなく、お直しする事で「また着れる」ようになるかもしれません。
しかも、着やすく素敵になって帰ってくるかもしれないのです。お洋服のお直し・リフォーム・リメイクには、可能性がたくさん!
今回、ワンピース2着をお直ししてみました。
まだまだ、着れないのに「諦めきれない」ワンピースがあるんです。今度は違う方法でお直ししてもらいたいなぁというものがあるので、それが出来たら、またご紹介いたしましょう。
あなたのお家にも「着れないのに諦めきれないワンピース」ありませんか??
脇幅出しのお直しをお考えの方、まずはご相談ください。